貿易用語集

貿易用語集(あ)

揚げ地港 ( Discharging Port )

B/L面に記載されている項目で荷揚げをする港をいいます。在来船の場合は揚地港で貨物が荷受人に引き渡されますが、コンテナ船の場合はPlace of Delivery(荷渡し地)で貨物が荷受人に引き渡されます。
関連用語 : 積み地港  荷受け地  荷渡し地

一覧払い ( At Sight )

At Sightとは、見たとたんとか一覧後という意味ですが、輸入者は手形の提示を受けるとすぐに商品代金を支払い、その後に銀行からB/L等船積書類を受取ります。
関連用語 : 荷為替手形  手形取引時書類渡  手形支払時書類渡  電信送金

インコタームズ = INCOTERMS ( International Commercial Terms ) 

国際商業会議所 (ICC) が制定した貿易取引条件ならびに解釈の国際規約。売主と買主の貨物の受け渡しの場所及び輸送費用・保険費用等の諸費用及び危険負担などをどちらが負担するかなどの貿易条件を明確にしています。

国際貿易の実務に合わせ、これまでの【インコタームズ2000】が【インコタームズ2010】に改定され、2011年1月1日付けで発効されました。これまでの13項目から11項目となり、且つ、【いかなる輸送手段にも適した規則】と【海上および内陸水路輸送のための規則】にクラス分けされました。

(*)危険負担とは
輸送中の損傷は売主・買主どちらの負担(責任)となるかのことであり、通常は貨物の引渡し場所が分岐点となる。引渡し前は売主の負担となり、引渡し後は買主の負担となります。

いかなる輸送手段にも適した規則

工場渡し条件 ( EXW = Ex Works )
売主が指定した場所(工場、倉庫など)で貨物を買主に引き渡します。
引渡し後の輸出通関費用や輸送諸費用及び危険負担は買主の負担となります。
輸送費込み条件 ( CPT = Carriage Paid to )
売主が指定した場所で貨物の引き渡しを行います。貨物の指定仕向地までの輸送費用は売主が負担しますが、保険料及び危険負担は買主の負担となります。
輸送費保険料込み条件 ( CIP = Carriage and Insurance Paid to )
上記CPTと同様に売主が指定した場所で貨物の引渡しを行います。貨物の指定仕向地までの輸送費用及び保険料は売主が負担しますが、危険負担は買主が負担します。
ターミナル持ち込み渡し条件 ( DAT = Delivered at Terminal )
仕向地における指定ターミナルで貨物が引き渡されます。指定ターミナルまでの輸送費用及び保険料は売主が負担します。指定ターミナル到着後の危険負担は買主の負担となります。
仕向地持込み渡し条件 ( DAP = Delivered at Place )
指定された仕向地で貨物が引き渡されます。仕向地までの輸送費用及び保険料は売主が負担します。仕向地に到着後の危険負担は買主の負担となります。
仕向地持込み渡し(関税込み)条件 ( DDP = Delivered Duty Paid )
売主が指定された目的地までの輸送費用・保険料・輸入通関・関税支払い・危険負担を全て負担し、その目的地で貨物を買主に引き渡します。売主にとっては、上記(EXW)が最小の負担ですが、(DDP)は最大の負担となります。

海上および内陸水路輸送のための規則

船側渡し条件 ( FAS = Free Alongside Ship )
売主が輸出通関を行い、指定船積港にて本船の船側で貨物が買主に引渡されます。船側以降の輸送費用、保険料および危険負担などは買主の負担となります。
本船渡し条件 ( FOB = Free on Board )
売主が輸出通関を行い、指定船積港にて本船上で貨物が引き渡されます。船積後の輸送費用、保険料および危険負担は買主の負担となります。
運賃込み渡し条件 ( CFR = Cost and Freight )
FOBと同様に、本船上で貨物が引き渡されます。FOBとの相違は、売主が海上運賃を負担し、保険料は買主が負担します。引渡し後の危険負担は買主が負担します。
運賃・保険込み渡し条件 ( CIF = Cost,Insurance and Freight )
FOB,CFRと同様に、貨物が本船上で引き渡されます。売主が海上運賃・保険料を負担します。引渡し後の危険負担は買主が負担します。

インコタームズ2010での貨物の危険負担(引渡し時期)の移転時期と費用負担 

(*)売主 : S  買主 : B

  引渡し時期(危険負担) 海上保険 輸出通関 輸送費用 輸入通関 輸入関税
EXW 売主の工場や倉庫
FCA 買主の指定した運送人に引渡された時
CPT 売主の指定した運送人に引渡された時
CIP          同 上
DAT 仕向地の指定ターミナルで荷卸しされた時
DAP 仕向地で荷卸し準備が出来た時
DDP          同 上
FAS 指定船積港で本船船側に置かれた時
FOB 指定船積港で本船に積み込まれた時
CFR          同 上
CIF          同 上

インボイス ( Invoice )

一般的にCommercial Invoiceといわれ、品名・数量・価格・貿易条件等が記載されており、輸出入通関や商品代金の決済等に必要な書類です。

受取船荷証券 ( Received B/L )

船荷証券 ( B/L )の項参照

裏書 ( Endorsement )

貨物を運送人から引き取る際に提出するオリジナルB/Lの裏面には必ず裏書が必要です。B/L面のConsignee(荷受人)欄が「To order (of shipper)」となっている場合は、荷送人から荷受人までの正当性のある裏書が必要です。

揚地(荷渡地)で貨物を運送人から引き取る場合は、必ずオリジナルB/Lの1通を運送人に提出しなければなりません。B/Lの表面約款には【正当に裏書された船荷証券正本の1通を運送品または荷渡指示書と引き換えに引き渡さなければならない】と明記されています。
関連用語 : 指図式B/L  記名式B/L

運賃積地(荷受地)払い ( Freight Prepaid )

海上運賃を揚地(荷受地)で支払うことです。運賃後払いともいいます。仕向地によっては運賃揚地払いが出来 ない場合があります。

乙仲 (乙種海運仲立業)

戦前の旧海運組合法で定められていた乙種海運仲立業の略称で、定期船貨物の取次ぎをする仲介業者を 乙種海運仲立業(乙仲)といい、不定期船貨物の取次ぎをする仲介業者を甲種海運仲立業(甲仲)といいましたが、昭和22年に海運組合法が現行の港湾運送事業法に変わり海運貨物取扱業者(海貨業者)となりました。ながらく「乙仲」と呼ばれたために、現在も慣習的に「乙仲」と呼ばれています。
関連用語 : 海貨業者
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